:: Morino,Eiichi
システムを設計するにはあらゆる可能性を考えておいたほうがいいでしょうね。しかし同時にそのシステムを利用する人間には、偽造されたらどうすると聞かれてそういう人はいるはずはないと答えるすがすがしい人が欲しいですね。人はいくらでも猜疑の塊になれますが、それはその方がそういう人間であることを明らかにしているだけですから。
人が通貨の偽造を考えるさいに考慮する事情は
○ 偽造に係るコストとリスク
○ 偽造によって得る利益
でしょうね。これらはお互いに関連しています。
高コスト高リスクを覚悟しても高利益を期待できる貨幣システムもあるのかもしれません。しかしそうでない場合も多いですね。
取引者が個々の取引の信用関係のなかで自然に偽造が抑止され実質的に偽造が不可能なシステムも地域通貨のなかには存在します。いま各地に広まり成果を上げ始めているワット・ハイブリッドな地域通貨もその一例です。
地域通貨によって支援される先の受け皿プロジェクトが存在する事例では沖縄宮古島のスローマイルなどを事例とする共通割引券型地域通貨もあります。Letsにとどまらず各地の事例を参考になさるとよいのかもしれません。
Letsタイプで紙券を出す手法はいくつかありますが、それから離れて、勝手に任意の通貨をなんらの社会的是認もなしに特定の団体が発行する場合はよくよく国禁を犯すことのないよう注意されたほうがよいかもしれません。